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コンセプト

ごあいさつ

子供の頃、仕事をしている父にコーヒーを淹れ、となりのソファに座り、自分もコーヒーを飲む……
お砂糖とミルクをたっぷり入れて。
家に来ていただいたお客様にコーヒーを淹れ、少しお喋りを楽しむ……
そんな何気ない日常が、いつの間にか喫茶店をしたい思いとなっていました。
2020年8月1日、昔、茶屋があったこの地にお店をオープンいたしました。
お洒落なカフェというよりは、昔ながらのどこか懐かしい純喫茶をイメージ。
ご近所の方、伊勢の方、そしてこの道を通る様々な方に親しんでいただけるお店を目指して、
ゆっくりと、永く、皆様と共に歩んでいけたら……と思っております。

松孫の由来

今から300有余年の昔、宝永のおかげ参りの頃、初代孫右衛門は伊勢街道沿いのこの地に居を構えました。
宮川は、“お伊勢さん”の入り口であったため、もく浴(水垢離(みずごり))で身を清めた人、御師に迎えられた人、また参宮を済ませて故郷に帰る人など、様々な人々が街道を行き交っていました。
二代目孫右衛門はこの街道を行き交う人々のため、茶屋を営んでいたようです。
その後、三代目は松屋孫右衛門を名乗り、傘を商うようになります。昭和まで丈夫な和傘として全国に知られた、伊勢の特産「山田傘」の始まりとなったと伝えられています。
松はどんな時も常に緑を保ち、若々しく見える幸運の目出度い木です。この地の歴史を大切に思い、先人たちの営みに思いをはせ、道行く皆様の幸運を祈って当店に常若の縁起の良い屋号を継ぐことといたしました。